冨田栄一先生による特別講義を開催しました

5月28日（火）、岐阜県病院協会名誉会長の冨田栄一先生を招聘して特別講義を開催し、本学1年次生と教職員が参加しました。
特別講義では、冨田先生の長年の医療界でのご経験をもとに、「価値観の反転」をキーワードに、医学の進歩によりここ半世紀の間に治療が中心だった時代から、患者さんの満足度を中心に医療が提供される時代へと変化していることが紹介されました。
そして、かつては１つの総合病院ですべての医療を完結していたが、現在では病院同士がそれぞれの専門性を生かして相互に連携したり、入院を必要とせず外来や在宅での治療や療養が可能になったことで、地域における多職種の連携により街全体で患者さんを診る時代になったとの説明がありました。
このように、昔は常識だったことが社会の変化により変わってしまうことが起きることをふまえ、冨田先生から本学の学生に対し、「お金や財産など目に見えるものの価値は変化する一方、誰かの役に立ちたいというマインドは不変です。皆さんはこうした目に見えないものを大事にしてください。」との激励のお言葉をいただきました。
1年次生にとって、価値観が反転する時代をどのように生きるかを考える機会となりました。