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ALS患者さんをお迎えした講演会を開催しました。

ALS患者さんをお迎えした講演会を開催しました。(H30.5.16)

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者として病と共にある生活への理解を広める活動を行っている恩田聖敬氏を講師にお迎えし、本学看護学部2年次生と教職員等からの参加者に対し、「患者の目から見たこの世界」をテーマに講演をいただきました。


講演は、成熟期看護の専門科目の授業として行い、恩田講師が教室のスクリーンにスライドを投影し、その説明文を恩田講師の声でパソコンが読み上げる形で進行しました。

まずALSという病気と障がいの内容、日常生活について説明があり、健常者と障がい者に差はなくいずれも人として生きている対等な関係にあること、病気が進行していく中でも生きる力を持ち、現在は会社を立ち上げ仕事に取り組む毎日であると紹介されました。


恩田講師からは、ALS患者としての体験をもとに、看護職を目指す学生さんに対し、知識は最大の武器であり、常に自分を磨くこと、マニュアル的な看護ではなく、現状を的確にとらえケアを適応させる力を養うこと、相手との信頼関係を築くことが大事であるとのメッセージをいただき、学生の皆さんは真剣な表情で聞き入っていました。

ALS患者さんがコミュニケーションの手段として用いる口文字盤を使った演習では、学生さんは2人1組になって自分の名字を五十音の縦横の組み合わせにより1文字ずつ相手に伝える体験をしました。声を出すことが困難なALS患者さんの意志伝達方法の難しさにとまどう場面がみられました。


講演の最後に、人生はテストと異なり答えは一つではなく、正解は自分にしか分からないこと、人に流されることなく自分のゴールを設定し、自分の足で一歩一歩進んで欲しいとの恩田講師からの激励の言葉に、学生の皆さんには看護職として、社会人としての将来を思い描く機会となりました。




投稿日:2018.05.17

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