今年度の事業一覧
今年度の事業一覧
本事業は、県内看護職の生涯学習を促進することを目的とした研修事業です。県内看護職が大学の知的資源を利用して、自己学習や業務改善ができるようにするために、看護の実践研究指導・研修として取り組んでいます。単に公開講座や研修を行うのではなく、現場看護職自身が現場の見直しを図り、各自の業務改善に直結することを重視しているため、まず大学教員が実践現場に出向き、県内看護職の看護活動の現状や実践上の課題を把握した上で、現場の実態に即した研修・指導方法をとっているのが特徴です。
利用者ニーズを基盤とした入退院支援の質向上に向けた看護職者への教育支援(平成24年度開始)
目的
県内の入退院支援の質向上に向けた看護職者への教育的支援として、県健康福祉部医療福祉連携推進課と協働で「入退院支援教育プログラム(2023年度)」を策定・施行し、利用者ニーズを基盤とした入退院支援の質向上に向けた看護職者への教育支援を推進し、人材育成の方策を追究する。
令和5年度の取り組み
県健康福祉部医療福祉連携推進課と協働で「入退院支援教育プログラム(2023年度)」を施行し、研修参加者(フォローアップ研修、アドバンス研修、エキスパートミーティング)に研修内容・方法及び研修後の実践での変化等についての意見に関する質問紙調査を行う。質問紙調査結果をもとに担当者間で検討し、今後の入退院支援の質向上に向けた看護職者への人材育成の方策を検討し、改善する。
専門看護師の看護実践の質向上を目指す研修会(平成28年度開始)
目的
本学修了者及び岐阜県で活動する全専門看護師を対象とする研修会と専門看護師資格5年目更新に向けた研修会を開催し、専門看護師の看護実践の質向上とスキルアップを図る。また、本事業が8年目となり研修会の方法も定着してきていることなどから、本年度は次年度以降の専門看護師に対する支援の方針を明確にする。
令和5年度の取り組み
2つの研修会(①全専門看護師を対象とする企画と、②専門看護師資格5年目更新予定者を対象とする企画)を計画している。①については、コロナ禍の影響で中断していたCNSが企画・運営する事例検討会の開催を目指す、②については令和3年度から実施している専門看護師資格の5年目更新に向けた研修会を実施する。①②の研修会を通じて県内で活動する専門看護師の看護実践能力の向上を図る。
養護教諭のスキルアップと養護教諭像の醸成を目指した学びの会(平成28年度開始)
目的
卒後1~10年未満の養護教諭が、職務における悩みや葛藤を話し合い、またベテラン養護教諭の助言・講義を受けることで、自分自身の課題と今後の目標を見つけ、より広い視野で養護教諭の在り方を検討する機会とする。それにより、養護教諭としてのスキルアップに向けた意欲を養う。
令和5年度の取り組み
昨年度募集した職務に関する悩みや葛藤・今後学びたいことをもとに学びの会を開催する。
学びの会は、経験年数による学びの場と、経験年数が混在する学びの場を意図的に提供し、実践的な学びの場とする。またミドルリーダー養成の場とする。
看護実践研究学会への研究支援(令和元年度開始)
目的
看護実践研究学会会員への研究支援を通して、県内の看護実践の改善及び看護サービスの質の向上を図ると共に、当学会の活動を支援することで看護実践研究の推進・発展に寄与する。
令和5年度の取り組み
本学教員による看護実践研究学会会員への研究支援について、その運営・管理に取り組む。また、看護実践研究学会の活動について必要な支援を行う。
高齢者の誤嚥・窒息ゼロを目指す研修会(令和4年度開始)
目的
高齢者の誤嚥・窒息を防ぐため、岐阜県内で高齢者の食を支援する看護職をはじめとした多職種の知識・技術の向上を図ること、高齢者の食を支援する職種が各施設の現状について語り合い・交流し、共に学び合うことを目標とし取り組む。
令和5年度の取り組み
岐阜県内で高齢者の食を支援する看護・介護職への教育研修体制や多職種による摂食嚥下支援体制の整備の必要性があるという課題解決に向けて、研修を企画・開催する。
看護小規模多機能型居宅介護事業所における看護活動に関する取り組み(令和5年度開始)
目的
看護小規模多機能型居宅介護事業所(看護小規模多機能型居宅介護を提供する施設。以下、看多機)の管理者等が交流することを通して、看多機における看護活動の現状と課題を共有し、互いに学び合う機会とする。
令和5年度の取り組み
県内14カ所の看多機に声をかけ、オンライン交流会を2回程度開催する。県看護協会で訪問看護ステーション等の担当者(本学修了者)にも声をかける。