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大学の目指すもの

設置趣旨

 岐阜県は、県土が広く、気候・風土も多様で、県民の生活上の課題も多彩で、高齢化・過疎化が深刻な地域を広く抱えています。そこで、本県では、県民の誰もが安心して暮らすことのできる「日本一住みよいふるさと岐阜県づくり」の推進を目指し、「総合福祉」施策を取り組んできました。その中で、県民の多様な保健・医療・福祉ニーズに対応するためには、県内の看護の質を向上させることが急務であることから、看護学の教育・研究活動の中核機関として県立大学の設置を決めました。

 この結論に至るまでには、平成3年県の第2次看護問題対策協議会及び平成6年県高等教育機関整備検討委員会の提言、平成6年岐阜県看護協会からの要望も出されました。

 これらを受けて、知事は、平成6年及び平成7年の県議会で、県立看護大学設置推進と基本構想策定準備に取り組むことを表明し、平成7年度に看護大学設立準備担当を設置しました。その後、有識者・県内看護職・教育関係機関等の意見を聴取しながら準備を進めてきました。そして平成11年12月に文部科学省から大学設置の認可を受けて、設立されました。

大学の目指すもの

 本学では、人々の健康と福祉の充実のために貢献できる看護専門職者を育成することを追求します。看護学は、保健師・助産師・看護師等の看護職者が行なう業務や諸活動に科学的根拠と理論的体系を与える学問ですが、とくに、これらの看護職者が日常行う看護サービスの質の向上と現状の改革を導く実践性の高い研究活動に力点をおき、人材育成を主眼としています。

 近年、ケアに関する人々の要望は多様化・複雑化しています。これらに対応するためには、単に技術や知識を身につけるだけではなく、豊かな人間性と確実な技術力と倫理的判断力が求められます。これらができる人づくりが、看護学部看護学科と大学院看護学研究科のめざすところです。

 本学の研究活動では、県立大学の特色を踏まえて、岐阜県下の看護職とともに、現地に出向いて共同研究を推進し、看護実践の改善・充実に努めています。看護実践の質を高める活動の輪を広げながら、本学卒業者を含め、看護の実務に就いている職業人の生涯学習の拠点としての役割を担います。岐阜県下の看護サービスの向上から出発した研究・教育活動を通して、国内はもとより、世界のどの地でも通用する看護学の普遍的知見を創出し、実践性・応用性に富む学術の発展を図ろうとしています。

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